東海道を歩く 5(写真と短動画日記)箱根湯本~芦ノ湖

2022年7月16日

戻り梅雨のような前線の影響でこの日も大雨が予想されたが意を決して、夜明け前に車で自宅を出発 東名厚木から西湘バイパスで平塚あたりまではなんとか曇り空だったが、箱根が近づくにつれ雨が…😓
スタート地点の箱根湯本駅前では、観光客が軒下で雨宿りするほどだったが、まずは行けるところまでと出発


湯本駅前を出発(8:54)

歩き出したら多少小降りとなり、「やはり迷ったらやるべきだ」と自己肯定感
湯本の商店街を抜け早川にかかる新旭橋を渡るともう全く人の姿はない、降りしきる小雨の中時折過ぎる車をよけながら歩道のない国道を歩く


早川にかかる旭橋

数分で旧 函嶺洞門が見えた 関東大震災によって崩壊した断崖の直下に築かれた鉄筋コンクリート造の落石防護施設で、箱根国道に位置したが洞門を迂回する函嶺洞門バイパスが整備されたため2014年に通行禁止となった
かっての箱根駅伝で見慣れた、なかなかインパクトの強いハーフトンネル?だが、朽ちつつも残っているのが嬉しい😂
じつはもう20年も前の話だが、駅伝で興味が湧いてこの駅伝5区の半分位を歩いたことがあり、中でもこの怪しい洞門を少しビクビクしながら歩いた印象は強烈だ


かっての箱根駅伝で見慣れた函嶺洞門

一応ポンチョや雨靴で万全の装備と覚悟で、この辺りまではまずまず快適だ
湯本を抜けてから、車以外には誰にも会っていないことが、箱根路を独占しているような満足感を与えている …今のところは
30分ほどは黙々と歩き(この間は割と長い)、ようやく次のお目当ての大平台のヘアピンカーブが見えてきた こちらも箱根駅伝ファンには5区6区
きっての雄大なシーンだ


大平台のヘアピンカーブ箱根駅伝ファンには5区6区きっての雄大なシーンだ(9:55)


カーブの下から途中から、クルマを除けながら立ち止まって雨中撮影

カーブの下から途中から、クルマを除けながら(白い目で見られながら?)数分間立ち止まって雨中撮影に没頭する

その後数分で大平台駅、こじんまりとした温泉街を過ぎるころから雨足が強くなった


大平台駅付近のこじんまりとした温泉街

20分ほどで宮ノ下にきた辺りでは本降りというよりは半スコール状態💦 万全を期した雨対策でもかなりシンドイし、クルマを避けながら歩く道路端(このルートの大半は歩道もない)は急流の小川のような状態で雨靴まではもう完全に冠水状態だ😭


宮ノ下にきた辺りでは本降りというよりは半スコール状態

今回は雨中想定で、カメラも防水のiPhone13のみとした 実はこの東海道を歩き始めてから新調したのだが、おりしも購入2日前にApple側の一方的通告で大幅値上げとなったのを泣く泣く購入した因縁モデルだ
で(前置きが長くなったが)そのiPhoneの防水は良いようだが、雨中パスコード入力中の画面に水が流れる状態で、なかなかロックを外せない… そんな状況
だからやっとカメラを構えても、落ち着いて構図を構えるどころではない やっとの思いで最低限の記録を撮る


蛇骨橋でちょうど箱根登山鉄道が通りかかった

蛇骨橋でちょうど箱根登山鉄道が通りかかったのをやっとの思いで撮影する
小涌谷にかけて雨脚は一向に衰えない


雨中の小涌谷踏切

宮ノ下から本降りの中を30分ほどは歩いて、そろそろ休息もとりたくなったころ、ちょうど小涌谷入り口でコンビニがあったので束の間の食事と休憩
とはいえ店内に入るのもはばかれるずぶ濡れ状態で、車で次々来店する観光客の隙間をぬって店内に突入(笑) オニギリパックとパック牛乳を買ってあとは店外の短いひさしの下で立ったまま、かろうじて雨を避けながらの昼食🍙 でもよい休息になった

コンビニの短いひさしの下雨を避けながらの昼食🍙(11:09)

座りもしないが、長い休息はかえって闘志を鈍らせる ゴミ箱に放り込んだらそのまま再び雨中へ
まだ行程の半分といったところだ


箱根小涌園は建て替え中

箱根小涌園ユネッサン前の分岐を過ぎれば車の通りも少なくなり、建物もなくしばし薄暗い山中…といった風情
雨は相変わらず激しく、車に行きかわない時間が2~3分も続くとさすがに無事たどり着けるか?一抹の不安が頭をよぎる… が、車が来たらきたで、(まさかこの雨中に人がいるはずもないと思っている?)車との闘いで、見通しの悪い中あえてポンチョの裾を広げて大きく認知させたり、通り過ぎる瞬間はなるべく距離をとるなど、安全確保に忙しい

U字カーブの連続などでは箱根駅伝の下りのランナーが斜めになって通り過ぎるシーンなどを思い出して暇つぶししている
コンビニの小休止から1時間ほどで、ようやく鎌倉古道分岐の湯坂寺前を過ぎた


鎌倉古道分岐の湯坂寺前(12:09)

このあたりから少し道も広くなり、“山中を抜けた”感もあり少しホッとするが、相変わらず雨と登りはキビシイ
20分ほどで芦ノ湯のバス停にかかるが、この辺りできつい昇りもいったん緩やかに 最後の登りはもう少しだと分かっているので、元気を取り戻す


芦ノ湯のバス停 きついのぼりもあともう少しだ(12:28)

また昇り始めて数分で「国道1号最高点(874m)」に到達!


国道1号最高点(874m)12:34

一人喜びにあふれるが、雨はまた厳しく撮影は困難
iPnone13の防水テストをしているかのようで、筆者が同行カメラマンの立場ならCM用に撮らねばならないだろう (12:34)


人に見せられたもんじゃないが…

でも ここからは、さぁ下りだ!
三時間半以上登り続けた解放感から心も足取りも軽くなったが、曽我兄弟の墓は雨中でよく分からなかった 数分下って精進池を通過


雨に煙る精進池を通過(12:45)

さらに数分で双子茶屋 ここまで下ったせいか?急に雨足が弱まった


いよいよゴールの芦ノ湖が見え隠れはじめる

さらに下っていくといよいよゴールの芦ノ湖が見え隠れはじめる
とはいえ、どんよりと霞んだ霧の中では期待した感動はない
下りきった元箱根の街についた


元箱根の街についた(13:05)

10分ほど休息の後、駅伝ゴールの芦ノ湖駐車場を目指す
しばし杉並木がフィニッシュロードのように迎えてくれるが、多少のアップダウンや整備された石畳歩道は、疲れた脚には結構きつい


杉並木がフィニッシュロードのように迎えてくれるが…

箱根関所を横目に見つつ、20分ほどゆっくり歩き、芦ノ湖駐車場についた!激しい雨の中ではあったが、無事“天下の険”を制したのだ!✌(1:45)


芦ノ湖駐車場についた!(1:45)

実歩時間4:23/約20.5km/30,000歩

余談


宿泊した むさしや の展望風呂 晴れていれば…の景だが(Webサイトから)

 

 

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