DIGITABLE 七月定例勉強会 ーその2 ー
前述した19 日のDIGITABLE 勉強会で平野氏が「色調調整後の色相彩度」について言及されてたので、当方の研究?分野でもあり、同勉強会のレポートから引用する。
*色調調整後の色相彩度
先月の基礎講座で高木氏が「レベルやトーンカーブ補正後に色相彩度を適用すると、(補正によって生じた)ヒストグラムの櫛抜けの改善に効果がある」と述べていたが、検証してみた。
①色相彩度のうち彩度を増加してみると、ヒストグラムの櫛抜けが埋まるのがわかる。
ヒストグラムの移動はあまり感じられず形はトーンカーブ調整時点に似たままのようだ。
②明度の変更ではどうなるか色相彩度の中の明度を増加してみる。
結果はトーンジャンプのままヒストグラムの山が移動するのみで、櫛抜けは埋まらない。
なぜ彩度の調整で櫛抜けが埋まるのか、画像の部分にポインターを置いたまま、HSB 情報を確認してみると、彩度が調整されると、それに伴って明度も微妙に調整されているのがわかる。彩度が変わると微妙に明度が変わる分、ヒストグラムの隙間を埋めるような形で色の変わった部分が出来て櫛抜けが埋まるのではないだろうか。実はトーンカーブの調整でも明るさだけでなく彩度も微妙に変更されてる。この二つは密接な関係にあるのだろう。
ちょうど再読していた、早川廣行著「フォトショップCS 色調補正」にトーンカーブの説明があり、各種説明の最後に必ず色相彩度を加えていた、その説明が初めにはなくなぜかわからなかったわけだが、後のページに以下のような説明があったので疑問解消できた。
「彩度の調整は、色を鮮やかにするだけでなく、レベル補正やトーンカーブで乱れた階調のトーンを補う役目も果たしているからだ。」