Photoshop Elements のスタンダード編集
Photoshop Elements はデジタル画像処理の入門に最適だ。
基礎的な使い方をマスターすることによって、他の画像ソフトのしくみも理解できるようになる。まずはPhotoshopElements で作品の調整やプリントの基礎を学びながら、デジタルの楽しさを味わってみよう。
パソコン画像処理入門①
デジタルカメラの設定②ホワイトバランス
デジタルカメラの設定①
現在デジタル一眼レフのほとんどの機種では、JPEG とRAWの二形式で画像を記録することが出来る。RAW は「生」の意で、撮像素子から得られたままの、画像処理が行われる前のデータで、カメラや専用RAW ソフトを介し画像に展開し見ることが出来、後々かなり大幅な調整をすることが出来るというマニア向けのデータ形式だ。JPEG では撮影時に細かな設定や露出等を決定する必要があるが、いわばポジフィルムのようなもので、初心者には理解し易いだろう。
当講座では7 月までは、カメラをJPEG にセットして勉強を進めていく。
JPEG では記録時の画像サイズや品質を選ぶことが出来るが、作品づくりを目指すならラージ+ファインを常用にしよう。
残り枚数が減ってきて緊急避難的にはサイズはそのままにモードを落とすべき。その方が容量的に節約効果が大きいし、適正露出であれば差は目立ちにくい。
渾身の一枚
APA創立50周年の記念イベントが、グランドプリンスホテル赤坂で盛大に行われた(250人程度を予定していたのですが、100人ほど出席が増え それはモウ大変でした‥)
実行委員としてこの半年とりくんでいたのですが、こんなに沢山カメラマンがいるのに、何故か(やはり?)私が重責の記念写真担当を宛てられてしまった
同期の井上直哉君とペアで高さ4mの特設イントレに登る 正確に言うとシャッターを切ったのは 彼だが、当方は責任者として、この日のために制作した“Smile印の軍配団扇”をかざしこの大群衆を相手に采配を振るったのである
その甲斐あってか、皆さんいいお顔☆
あまり見ていると気持ち悪くなりますが、当方の本年度の“渾身の一枚”になりそうです
失礼しました では明日☆
RAW画像と調整Ⅱ
JPEG とRAW の撮影~調整フロー
以前述べたように、JPEG とRAW はそもそも別の2 台のカメラを携行しているような感覚で使い分けるのが本来の姿だろう。RAW は撮影後にじっくりと、カラーかモノクロか?さえも含んだ“如何様にも”現像が可能な強力なネガフィルムを内包し、JPEG はハイコンかローコントラストか?ビビットな色調か?ぐらいはその都度選べる便利なマガジン別のポジフィルとでも思えば楽しい。撮影後は調整などせずに最適カットをセレクトするのが、JPEG 本来の使い方ともいえる。
筆者もようやくそれらの使い分けが出来るようになり、プライベートな撮影行などではJPEG 撮影に徹して、RAW 撮影時にはほとんど行なわない「ブラケット撮影」などをしたりして楽しんでいるのは八月のBlogで述べた。
JPEG 撮影とRAW 撮影の画像比較
RAW データから得られる画像の品質はJPEG のそれよりも高いといわれる。反面、「大幅な調整や拡大しない限りは、見分けはつかない」ともいわれる。スタジオで同時撮影されたRAW とJPEG(同サイズFINE)のデータを拡大比較して検証しよう。
撮影時に設定されたパラメータに従って現像処理されて出てきているJPEG データに対して、露出等が全く同条件でもRAW データはパラメータ的な項目は未処理のままだ。画面上で開かれたときは、各ソフトの標準パラメータ設定で展開されるのでJPEG 画像とやや異なって見えることも多いので注意しよう。
今回はJPEG 画像と見比べながら、同様に見えるよう微調整を加え、展開したものを使用した。
100 % 表示の段階では顕著な差は見られないが、濃い色の部分はむしろJPEG の方が濃度が上がって見える。しかし細かく比較すればRAW 画像の方が質感のレンジがやや広がっている感じを受ける。
いずれにしろ100%という通常ではあまりない表示倍率で初めて差が現れるくらいの感じで、かつ一番差が現れている部分を探して表示している。画像全体が表示されている段階では、どちらも全く見分けはつかなかった。
1000%表示の段階では上記の差の原因がはっきりと認識できる。
高周波(画像の柄の細かい部分)ではあまり見分けはつかないが、低周波(画像の柄の差が少ない部分)の情報がJPEG では間引かれているのがよく分かる。JPEG 特有のブロックノイズも見受けられるようだ。
このことから、画像を拡大したり、この後に調整を加えたりする場合には、差がさらに顕著になっていくことが予想される。
RAW画像と調整Ⅰ
この二三日、二三の人から「ブログを見ました」という話を聞いた。
少なくともその二三人は見てくれているのである。…素直に嬉しい☆
ということで、腹ばかりたてていないで、まともなDIGITAL談義を進めていこう。夏休みだった私設勉強会“DIGITABLE”(ブログロールでリンク)の開校日も9月20日に迫っている。今日から二三回はそのテキスト執筆の予習でもある。(何事も無理をしないのが、ずぼらDIGITAL研究室のモットーである)
RAW画像の理解
以前にも述べたように、今日のデジタルカメラに使われる、CCD やCMOS は光の強弱を感じるだけで色に関する情報は持ってない。一般的なデジタルカメラは、ベイヤー配列のカラーフィルターを通してCCD が感光するしくみで、RGBの各色の元情報は歯抜けたものになっているが、例えばG チャンネルでは周辺のR とB 画素の情報から計算してRGB 全チャンネルの情報を持った画像を作り出している。
RAW 画像はRGB 全チャンネルの演算前に描きだされた“生”の画像で、そのままでは使えないが(=カラー画像にもなってない)、反面ソフト上での演算による色や明るさに対する調整域が極めて広いものになっている。
撮影時のカメラの設定がどうであれ、sRGB かAdobe RGB か?といったカラースペース(=色空間)や8bit か16bit か?といったビット数さえも自在に書き分けられる。
CameraRAW などのソフトの解説の項で後述するが、あまり言われてないことだが、拡大などのサイズ変更も、このRAW の展開時に一気に片付けた方が、JPEG にしろTIFF にしろPSDにしろ一旦ピクセルが“定着”してしまったものをいじるより、はるかに優位性がある。
JPEG 画像はカメラ内のASIC であらかじめ設定されたパラメータによりRAW 現像されて展開され、再びJPEG の設定サイズや品質段階に従って圧縮されて出てくるわけだ。それらの処理が終わった段階で、カメラ内でその都度元のRAW データが捨てられていると言ってよい。
このことを考えれば、RAW データは撮影後の調整の優位性があるのは当然のことだ。RAW とJPEG ではそもそも画像の段階が違うのだ。
デジタルカメラの内部では一瞬のうちに、これだけの仕事をしてメモリーカードなどに書き出すことが繰り返されている。
AD コンバータからの信号がそのまま出されたデータがRAW データで、JPEG はASIC(Application SpecificIntegrated Circuit)により調整と演算がされて書き出されている。
PENTAXからの説明
Elements講座の最終日でPENTAXに行ってきた。
FOCAL閉鎖の件は、HPにもトップで載っていることだし「入口に説明書きでもあるかかな?」と思っていたが、別段何もなし。スタッフやお客さんの様子も普段と変わりないようで、ちょっと拍子抜けしたが、授業前のトイレに立った時たまたま居合わせた教室の長老格のIさんに水を向けてみた。
Iさん曰く「え~っ!本当なんですか? 知らなかった…」
どうやら、みなHPを見たりはしてない様子。失礼ながら、今日のデジタル環境下でも、世代ごとに情報の“伝播の速度”はことなるのだろう。律儀?な筆者が、スタッフに「授業前に挨拶というか?説明はあるんですよねぇ?」と振っておいたせいか、とにかくFOCAL責任者のHさんより講座に先だって説明をいただいた。
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しかしながら、よく分らない。
H氏曰く、「10月以降の講座もPENTAX Family に引き継いで出来るだけ続けていきたい」とのこと。しかしながら、それ以上の具体的な話は聞けなかった。思うにPENTAXのスタッフにとっても急な話で、確たることは何も決まっていないのだろうが、企業たるもの、ましてや会員サロンとして会費を徴収している立場でこれでいいんだろうか?と思ってしまう。教室のメンバーたちは大人なので割り切りがいいのだろうか?もしかして、教えている立場の自分が一番楽しんでいて、一番諦めが悪い?最近、どうも解せないことが続いているような気がしてならないが、世の中がのんびりしているのか、自分が年とって怒りっぽい年代に突入したのか?
…いずれにしても、よく分らん!
PENTAXからもBad News!
昨夜は首相の辞任劇で号外が出たが、悪いことは続くもので 筆者も講師をやっているPENTAXのカルチャーフォトスクール「FOCAL」が、9月いっぱいで閉鎖のニュースが飛び込んだ。つい先日も次回の10月期のPhotoshop Elements6.0入門講座、11月期の 同 応用講座の契約依頼があったばかりで、(内心嬉しく)『PENTAXさんの依頼じゃしょうがねぇ~なぁ…』と受けたばかりだが、いったいどうなるのだろうか…(*´д`)y-
Adobe からのBad News! Photoshop Elements 7
今日、Adobe社からの一通のメールによる案内があった。
本日発表!新バージョンPhotoshop Elements 7 & Premiere Elements予約キャンペーン実施中!AdobeR Photoshop Elements 7では、写真全体または特定部分の補正がこれまで以上に簡単に行えるようなりました。また、写真合成ツールやガイド付き編集機能もさらに充実。あなたの写真を最高の見栄えに仕上げることができます。…とある。ついに来たか!? 怖れていた(怖れてもしょうがないが)バージョンアップである。しかもElementsではバージョン5、6、7とほぼ一年ごとの更新であり、いささか早すぎて迷惑 といいたところが本音である。
怖れていてもしょうがないので、もう少し内容を読んでみよう。
>Photoshop Elements 7 & Premiere Elements 7では、プロ並みの写真やムービーが驚くほど簡単な操作で作れるようになりました。今までにないクリエイティブな作品作りにチャレンジしてみませんか。
アマチュアには結構だが、こちら(プロ)には堪らない。>見たい写真をすばやく探せる、テキスト検索ボックス
見たい写真を探すのに苦労したことはありませんか?Photoshop Elements 7に新たに追加されたテキスト検索ボックスを使えば、名札や日付、キャプションなどの情報をキーワードとして入力するだけで、目的の写真が瞬時に見つかります。撮りためた写真をすべて取り込んでおくだけで、どんなに大量の中からでも、見たい写真をすぐに探し出すことができます。
>迷わず試せるステップバイステップの操作ガイド
ごみの除去や明るさの調整を行いたいけど、どうすればいいかよくわからないときはありませんか?Photoshop Elements 7は、写真の補正から特殊効果の追加まで、操作方法をステップに沿ってガイドしてくれるので、やりたいことが迷わず試せます
元々おせっかいだったブラウザや不用なガイドがますます調子に乗ってきた感じか?>なぞるだけで目を見張る特殊効果、スマートブラシ
特殊効果を選んでブラシでなぞるだけで、あっという間に楽しい写真を作れます。用意されている特殊効果は色調の調整から多彩なテクスチャまで50種類以上。ワンランク上の写真を作成することができます。
>ポートレートもプロの仕上がり、ぼかし(表面)
エッジやディティールを際立たせながら、被写体の表面をソフトに仕上げるぼかし(表面)フィルタが新しく加わりました。手軽にプロ並みのポートレート写真を作ることができます。
なんだかプロには居た堪れない感じだ。
>撮影ミスをワンステップでカバー、タッチアップ補正
歯を白くしたり、空を青くしたりといった、今まで何ステップも必要だった修正作業が、1度のクリックやブラシ処理で可能になりました。たとえ撮影ミスがあっても、数秒でカバーして思い通りの写真に仕上げることができます。
>通行人や車を簡単に削除、Photomerge Scene Cleaner
通行人や車が入り込んでしまっても、Photomerge Scene Cleanerなら簡単に修正できます。同じシーンの写真が数枚あれば、動きのある被写体でもブラシをなぞるだけで消し去ってくれます。まるで初めから写ってなかったかのような自然な仕上がりです。
これって策謀だろう? 堪らなくなってきたのでニュースのサイトはもう閉じてしまった。しかし、こんなのがユーザの求める方向なんだろうか?Googleのストリートビューとかも問題になっているが、人間性の哲学を忘れた小手先主義の技術革新が横行していくのには疑問を抱かれずにはおれない。
今日は頭に来たのでモウ寝るが、いったい世間からどのような反応が出るのだろう?そういった部分が唯一楽しみ、といった情けない心境である。